Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp TeamのM・ゴンザレスが素晴らしい走りを見せた。17番グリッドからスタート後、最終的に5位まで上げて貴重なポイントを獲得した。チームメイトの野左根航太は、初めて走るシルバーストン・サーキットを22位で完走し、多くの経験を積んだ。
ゴンザレスは序盤から好調。後方では激しい混戦となるなか、着実にペースを上げて10番手でオープニングラップを終了した。ドライ・コンディションに自信をつかみ、さらに8番手まで上げたあとは前車との間に1.5秒もの差。難しい仕事に見えたが、ハイスピードで追い上げていき、9ラップ目にはついにT・アルボリーノをとらえて7番手に浮上した。同じラップでA・ロペスが転倒リタイアとなったためゴンザレスは6番手へ。続いて4台で4位争いを展開することとなり、そのなかで5番手に浮上。その後も最後までJ・ロバーツにプレッシャーをかけ続けたが届かず、5位でチェッカーを受けた。
一方の野左根は27番グリッドからスタート後、運よくオープニングラップの多重クラッシュを避けることができた。合計5台が離脱したため23番手に浮上し、単独走行ながら全力でプッシュを続けてリズムをつかんでいった。前方で2台がリタイアとなり21番手を走行していたが、終盤でI・ゲバラに抜かれて22位でチェッカーを受けた。
この結果、ゴンザレスは合計63ポイントでランキング10位。Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp Teamはチーム・ランキング8位をキープしている。
Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp
M・ゴンザレス選手談(5位)
「素晴らしい日曜日になりました。完璧なレースができました! ウイナーと同等のペースで走り、17番手から5位まで挽回することができたのです。最終結果とレース展開に満足していますが、もっと上を狙っていきたいですし、表彰台も近づいてきたと思っています。マシンはとても速く、明日はテストがあるので、次戦以降に向けてさらに改善を目指します。チームのみんなの素晴らしい仕事に感謝しています」
野左根航汰選手談(22位)
「楽な戦いではありませんでした。私にとっては今シーズン、初めてのレースでしたし、他のみんなは本当に速かったです。ライダーのレベルがとても高いのです。最初の4ラップはフィーリングが良かったのですが、そのあとブレーキングに手間取るようになり、ペースを維持できなくなりました。安定はしていたと思いますが、もっと速さが必要です。明日はこのサーキットでテストが予定されています。私にとってとても大切な機会になるので、たくさん走りこみたいと思います。2週間後のオーストリアGPはもっといい走りができるはずです!」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)談
「ゴンザレス選手にとって非常にポジティブなレースになり、また彼の自信にもつながりました。スタートは素晴らしく、自信を持っていました。そして17番グリッドから12もポジションを上げたのです。トップグループに追いついたとき、強敵のバルトゥス選手を抜くのに時間を費やしました。それでもゴンザレス選手のレースは完璧で、今までで最高の出来だったと思っています。チーム全員、早くも次のオーストリアGPでの活躍を楽しみにしています。レースウイーク中はなかなか新しいことを試す時間がないので、明日のテストがとても大切になります。必ず重要な情報をゲットします。
野左根選手はシーズン初レースに臨みました。他のライダーはみなすでに多くの経験を積んでいるので、簡単ではありませんでしたが、最後までしっかり走り切りました。それが今回の目標だったのです。明日のテストは彼にとってとても重要です。セッティングを試し、マシンに自信をつかみ、走行距離を伸ばすことができるでしょう」